旅日記 N まだ終わらない旅 守護天使モーメント

雪はちらちらと降り続いていたので、わたしたちはサンタフェで宿泊するのを変更して
空港のちかくの町アルバカーキで旅の最後の夜を過ごした。
(うらぶれた安モーテル スターダスト・イン。周囲はちょっと物騒っぽいぞ。)

翌朝、ガソリンを入れ、レンタカーを返し、空港ターミナルへ。
たったそれだけのプロセスだったが
わたしはアメリカ旅の経験を生かさずしっかり失敗してしまった。
ガソリンスタンドはハイウェイの次の出口にあるだろう・・・・
なーんて気軽に考えていたらその出口がすごーく遠かった。
ひたすら走って空港に向かったが・・
もうチェックインというより出発ぎりぎりの時間。
ひとまず、ターミナルで陽子ちゃんを降ろし、
先に彼女だけチェックインしていてもらうことにした。

レンタカーオフィスはターミナルのすぐ横のはずだから大丈夫。
なんとかぎりぎり間に合うだろう。
わたしは前にもこの空港で車を借りたこともあるしね・・・
とあなどっていたが
レンタカーリターンのオフィスの並ぶ1画に、
わたしの借りていたレンタカー屋のオフィスだけない!
誰か聴こうにも人が誰もいないし!
ががーん。もうあと15分で飛行機が出ちゃうよ。
ここから15分が最後のえんじぇりっくモーメント。
「守護天使」を一番身近に感じた数分間がはじまる。

焦っているところへまさしく絶妙のタイミングで、おじいさんが運転する車が通りかかる。
急いで、どこにオフィスがあるのかたずねるとそれはあの建物のむこうの・・なんて
悠長に説明してくれる。
え???この一角じゃないの?
だってここに「Rental Car Return」って書いてあるのにいい
しかたないそこへ行くしかない、
おじさんは 微笑んで「さあ、ついておいで、僕の車のあとをね。」
と言って親切にも誘導してくれた。
しっかりと、わたしを誘導してからおじさんは 去っていった。
車の窓から手をふって。(羽にみえた)

レンタカーオフィスは車で3分くらいのところだった。
(レンタカーをここで返して、レシートをもらい、
ターミナルへのシャトルバスのようなものに乗って
ターミナルに送迎される。借りるときも返すときもシステムは同じ。)

なんとか、間に合うのかな!?
が、しかし・・・ここでもハプニング。
レンタカーのレシートを打ち出すマシンが調子が悪いとかいって
前の車をやっている最中、スタッフがどこかにいってしまった。
しかたない、先に荷物だけでもシャトルバスに乗せておこう。
でもこのシャトルバスも定期的に出発しちゃうので、
このバスが出発しちゃうと
つぎのバスまで待たなくちゃいけないし・・・
そこでわたしは荷物をのせがてら、シャトルバスの運転手のお兄さんに
あせりつつ、ひどい英語で、とにかく10分後のフライトに間に合うようにして!
と叫んでいた。
お兄さんは微笑み、「大丈夫」と言った。
いや、言葉に出してはなにも言わなかったかも。
テレパシックにわたしに話し掛けた。
「君は大丈夫、護られているんだから・・・信じるだけだよ」
作業着みたいなのを着た 普通の青年だったけれどその微笑みもなんだか
不思議な感じで、わたしの言葉を最後まで聞いてもいないのに「大丈夫」の
メッセージをくれたのだ。


彼は新しいレシート打ち出しマシンを持ってきた別のスタッフが
わたしのためのレシートを作っているあいだ 横にたってじっと
黙って待っていてくれた。
だいじょーぶって言ったってさ、なにを根拠にいってるわけ?だってさー
もうフライト時刻が刻々と近づいてるんだよ?なのにわたしはまだチェックインもしないで
こんなとこにいるんだよ?手続きもこれからだし。
・・・という気持ちはあって冷や汗かいている一方で、
心の奥底には 彼のハートが話し掛ける「大丈夫」のメッセージが響いていた。

彼はわたしが乗り込むとすぐにシャトルを出してくれ、
最初に わたしの出発ターミナルに停めてくれた。
ありがとう! ここでも彼は天使の微笑み。
(いや顔は実際は動かしてなかったかも・テレパシックに微笑をくれた?)

わたしはあわてて、カウンターへ。
(なんと飛行機の出発3分前を切ってたね)
カウンターには男女2人のスタッフ。
「君は、乗り遅れてしまったようですね」と冷静に言う。
さすがに、これからチェックインでは間に合わなかったらしい。
もう1分前だ。
そうか。でも陽子ちゃんが心配。ちゃんと
間に合ったのかしら!
調べてもらったらしっかりチェックインを済ませて搭乗口へ向かったらしい。
ああそれは良かった。私を待って2人して遅れるようなことは避けられた。

とうとう乗り遅れてしまった。
でもなあ。
わたしのチケットはいちばーん安い格安チケットで、
便の差し替えは絶対無理と書いてある。

でもここでも2人の天使は優しくしっかりと「大丈夫」と言い、
いろいろ手を尽くして、他の航空会社の便を探して
なんとか、サンフランシスコ発の成田行きには間に合うよう、
国内線を手配してくれた。それも無料で。

あーよかった。・・・

この間の永く短い10数分間・・・
最後の最後に 守護天使総出演で(ほんとに、人間じゃなくてみんなに羽が生えているように見えたよ)
わたしの旅を見送ってくれたみたい。
あの会ったひとたちからの「安心感」はなんだったのだ?

ほんとに不思議な気分だった。

サンフランシスコ発の帰国便にぎりぎり飛び乗り、
機内でやっと会えた陽子ちゃんはほとんど涙もので抱きついてきた。
心配かけてごめんねー。


そんな風にやっぱり事件を起こしつつ、そして護られつつ
わたしらしい 人騒がせな そしてちょっと今回はキリスト&天使に味付けされた
心と身体の「旅」は 幕を 閉じるのでした・・・


おわり

後日談; 

ミカエル&天使&キリスト続きの旅が終わり、
数日後日本に ツーソンから送った石がナディアに届いた。
5箱の巨大なダンボール箱にぎっしりの石たち。
そのうちのひとつの 上蓋の裏に、「ミカエル」 とサインがしてあったのだ。
梱包する場所にわたしも立ち会った。
新しい箱を使って梱包してもらったはずだった・のに。
最後の最後まで、大天使 ミカエルさんは わたしを護ってくれていたようです。
そしてクリスタルたちもまるでミカエルからの贈り物みたいに。サイン入りで。
不思議旅でもあった、 アリゾナ ニューメキシコ 旅日記 で し た。

長いお話を読んでくれてありがとう。


もしよろしければ感想など送ってください。
yumiko@e-nadia.com