YUMIKO HAWAII にて(マウイ生活の、とある日の日記から・・・)
みかさんがロシア人の自然出産キャンプのビデオを持ってきてくれた。
海だったり、自宅だったり、
家族と一緒にミニプールみたいなのに入って、
自分でとりあげる水中出産・・・。
水に浮きながら、ゆっくりとゆっくりと呼吸しながら。
赤ちゃんの頭が出てきて、それをお母さんが
優しく撫でながらの出産。
ぷりん!もしくはにゅるりん!と出てくる赤ちゃんは
水の中にふわりと浮いて、お母さんに抱かれ
おっぱいを飲む。
TVで観るお産みたいに おっぎゃあ〜とか泣かない。
静かな瞑想のなかでの、誕生の瞬間。
海での出産も、イルカたちや子供たちが祝福しているみたい。
それにおまけに「黒海」だよ。
アトランティスがあったという情報が最近入っている「黒海」。
うわ〜。すごいなあ。
自分の出産のことも思い出す。
まさに、この家の2階で陣痛が始まったのだ・・。
陣痛中に隣の家に移動したのを覚えている。
自分の誕生日である6月1日は、明け方の陣痛ではじまったわけだ。
(1998年の太陽回帰のホロスコープを作ったら面白くなりそう)
初めてのお産で緊張していた私は時計を握り締めていた。
・・・だって、日本のお産では、陣痛の間隔を測ったりするでしょう・・・
でも緊張のせいか、全然陣痛は進まなかった。
でも、わたしがお世話になったお産婆さんは
わたしから時計をとりあげ、笑って、
海へ連れて行ってくれた。
「陣痛ビーチ」と、以来私が呼んでいる海岸へ。
その日は、すごく天気が良くて海が本当にきれいだった・・・。
青い空の下、真っ青な海・・・ときどき陣痛がくる大きなお腹のまま、
浜辺を歩いたり、すこし海水に入ったり半日くらい遊んだ気がする。
パイアでランチを食べて、戻ったら
陣痛が一気に進み、その晩、ひなが誕生。
驚いたのは、もうすぐ生まれる・・という段になって
お産婆さんや立ち会ってくれたひとたちが
キャンドルを付け、庭から花やフルーツを採ってきて
部屋をきれいに飾ってくれたこと。
静かに、キャンドルだけの優しい灯り(限りなく闇に近い)のなかで
生まれたひなは、やはり ほとんど泣かなかったと思う。
生まれたまんまを抱っこして
へその緒がついたまま、おっぱいをあげて・・。
その夜はそのままその家のベッドで並んで眠った。
静かな、感動の夜だった。
ロシアのいろいろなお産の風景を見ていたら、
「出産」というわたしたちの「分離」のプロセスへの
意識的な取り組みがもっと可能だという気がした。
キリスト意識というけど。
「おさなごの誕生」は、キリストだけのことだけじゃなく、
身体に降りたった魂の光への祝福の象徴なのだと思う。
ちなみに写真のこの花は、
パッションフルーツ(ハワイ語ではリリコイ)の花。
まるで曼荼羅でしょう。
白と、ディープマジェンタ。
幾何学のようなおしべとめしべ・・。
パッションフルーツのパッションは
「情熱」のパッションじゃなくて
キリストの「受難」のパッションらしい。
3つのめしべと5つのおしべは
三位一体とキリストの5つの傷を示すとか・・
ハワイマルヒアハイダウェイ情報はこちらです
http://www.e-nadia.com/main_2004/hawai/renthouse01.html
2005/11/16 Vol.018 虹の架け橋通信に掲載
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