コースが終わり、グループが解散した。
それぞれの便に乗りそれぞれの道に戻った。

最終日(昨日)の午後はマウイならではの屋外ワーク。

HALEAKALAに呼ばれている気がして、車に皆を乗せて山に向かって走り出した。 HALEAKALAはハワイ語で太陽の家という意味。 光の家。色たちのやってくる光の源。

世界最大級のクレーターのある大きななだらかな稜線。 マウイのどこにいてもハレアカラの雄大な姿が見えるとほっとする・・。

でも今日は・・厚い大きな雲に覆われている。 どうなんだろう・・山はすべて雲に覆われているのかな。 はるか上の天気を懸念する声。(わたしの中でも・・・)

中腹の町 KULAでランチ。お昼を食べている間に雲が流れてくれないだろうか・・。 静かな静かなオープンのデッキでサンドイッチやバーガーを食べて腹ごしらえする。 空を見上げるとまだまだ厚い雲・・。いまにも雨が降りそうなグレイの雲。

お店のなかで遊ぶ小さな男の子がいた。とても大きないたずらっぽい瞳の子。なんだ かわたしたちをじいっと観察したりにっこりと笑ったり。テーブルのまわりをうろう ろする。 まるで妖精のよう・・。
ここのお店のオーナー兼親切なウェイターのお父さんの子供だった。 「ナディアでのヒナちゃんみたいだね」

その子はヒナと遊びたくてうずうずしていたみたい。 言葉が通じないながらも、2人は心の交流をしていたようだった。

高台になっているその店の階段を降りていると、 その男の子のものらしい手形と足型が階段部分に刻まれていた。 そこに日付もついていたのだけど、それが6月2日。 ヒナの誕生日だ〜とヒナが喜んでいた。

そう、日向の誕生日。 ひなが生まれたのはマウイ。この島だ。
HINAという名はハワイ語。ハレアカラの山頂にだけ咲く不思議な草 銀剣草のハワイ名「AHINAHINA(アヒナヒナ)」という響きが可愛かったのと その草の美しさに引かれ、そこから HINA の部分をもらった。 「ひな」という響きは日本人っぽくもあるので、つけた名前。 ・・といっても前々からいろいろ考えていた名ではなかった。 生まれたての子の顔をじっと見ていたら、かつて考えていたどの名前も しっくりこなくて全部却下。・・で、ヒナ。これが一番しっくり来た。

実はこの名前にもいろいろなシンクロがあったのです。

ハワイ語ではHINAは銀色に光る・という意味がある。 そしてハワイ語の辞書には「MOON GODDESS」と出ている。 月の女神。

実はその後いろいろ神話を読んだりしているといろんなことがわかった。 ハワイの国々や島、ハワイの神々の創造の主は 男性神 「KU」と 女性神「HINA」 だとか。 日本神話のイザナギとイザナミみたいなものなのかな・・。 アダムとイヴ・・。?なんだか凄いヒト(神様)の名前だったのだ。

AHINAHINA と HINA
女性性の象徴のエネルギーを表す言葉なのだとか。 最近読んだ本ではなんだかHINAはもともと海のそこにいた女神だとか・・。 その後次々とやってくる名前にまつわるメッセージは継続中で、 まだ探求中ではあるのだけれど、 いま思うのは、月=陰=女性性。 オーラソーマ的に見ると「月」「セラピスベイ」「鏡」・・・。と繋がってくる。 ・・うう〜ん・・深い・・。

そして同時に、もうひとつ面白かったことが。 アメリカで生まれた子はアメリカで出生届を出す。 病院で生まれる子がほどんどなので病院でその手続きをしてくれるのだけれど、わた しは自宅(というか当時借りていたコテージ)で生んだので知り合いの人に紹介して もらって、山の中の風変わりなお医者さんに新生児チェックと出生証明書の署名を頼 んだ。
そのドクターは山小屋みたいな部屋で、生まれたてのヒナにクラニオセイクラルの ワークをしてくれ、出生届にもサインをしてくれた。(珍しいお医者さんでしょ)

HINA 
・・そう、アメリカの出生届の時点では漢字名は決まっていなかった。 決まっていなくてもOKなんだ。だってアルファベットの表記だけなんだもん。 で、今度は日本人としての登録。 ホノルルの領事館に出生届を提出する。その期限が近づいてくる。 HINAというオンだけは決まっていたのだけれど「字」が決まらない。 ひらがなの ひな・・カタカナの ヒナ・・それとも漢字? 日本の届けは文字が決まらないと出せない。

いろいろ考えたけれどどうもぴんとこない。

ある夢をみた。
向こうのほうから 大きな 漢字の「 日 」 という字と 「向」 っていう字がクローズアップされるようなヴィジョン。 「ひゅうが?(日向)?」

このヴィジョンはなんだ??日と向で 日向(ひゅうが)って・・。 どういう意味??もしかして子供からのメッセージか? さすがにひゅうがってのは男の子ぽい名前すぎるんじゃない?? (とこのときには、ひゅうがとしか認識していなくて、なんの意味のヴィジョンなの かさっぱりわかんなかった。)

そして領事館への戸籍申請の期限の前日の夕方・・ もしかして「日向」ってひなって読める?・・と突然気づく。 ひなたと 書いて HINA かあ。なんだかいい感じかも。

とちょうどそのときに電話が鳴る。 日本にいるママからだった。
「HINAの字、決まったの!!とわたしが言ったら、
「日に向かう・・でしょう?」とママが言う。 え?なんで知ってるの?

「さっき、突然浮かんだの。」だそう。 ってことで、ほぼ同時にママとわたしが「日向」とう文字を受け取ってめでたく期限 ぎりぎりで日本領事館にも書類提出・・・。

そんなこんなのシンクロがあったのでした。 そしてまだまだ続きが。 銀色に光る銀剣草はかなり繊細な植物で、 マウイでもハレアカラにしかないんだけど、「向日葵(ひまわり)科」の植物だ ということを後から知った。

太陽の家にだけ咲く花 アヒナヒナ(月の女神)。
向日葵といえば太陽的なイメージの花・・
ハワイ語では「月」の質を持ち、
日本語では「日」の質を持つ。

太陽の家から見た「月」
・・・

ハレアカラの頂上に近づくに連れさっきまで見えていた厚い雲のなかに入っていく。 一面の霧・・。

天気のせいかほとんど他の車がない。 そしてなぜか、目の前の道路の上に 道路いっぱいに数字の 99 というナンバーが書かれていることに気づく。 99・・とすぐにボトルと結びつける癖(職業病??笑) まさに昨日選んで、皆にセッションしてもらった1本目のボトル。 なぜ99番って書いてあるんだろう。 と思いながら、運転していくとまた何マイルかしたころに 00 と書いてある。 そこからまたしばらく行くと次は 01 02・・03・・04 ・・そこでナンバーが終わったのか、その後地面に手書きさ れた数字は見当たらなかった。

04番・・・ボトルなら・・サンボトル。太陽のボトル・・。 またか〜。このサインの連続は何?? 99から04でしょう。 99はコズミックラビット・・先日の日記で 「月でお餅つきをしているウサギ?」なんて書いたばかり。 99〜04 月のウサギから太陽への道・・・・??

どんどんと山道を登っていく・・・しばらくは深い深い霧の世界。 日向は「雲の中にいるの??スゴイ!」と大興奮している。 そして・・だんだんと登ってゆくに連れ、上の光が強くなってきている気がする。・ ・そう・・雲から抜けた・・・!!


青ののなかの光。そして現れたグリーンとピンク。
突き抜ける青空とはこのこと・・ 青い青い永遠の青。原色のなかの原色。 圧倒されるまじりけのない真っ青な青に惹きつけられて皆の顔がほころぶ。 空へ空へと近づいていく。 3000メートルを超え、もはやほとんど植物が消えて、岩石の世界になっていく。

銀剣草(AHINAHINA) 英語名 SILVER SWORD(銀の剣)


山頂にはアヒナヒナが、なんと満開の状態で咲いていた。 そしてクレーターが虹色の砂を見せている。まるで月面・・。 四国の屋島とそっくりなマグネティック・ピーク。 真っ赤なクレーター。 赤い月のような地表・・そして永遠の青・・・。

しばらく山頂で体を慣らしたあとでクレーターへと歩いていくことにした。 高山病に気をつけながら、一歩一歩歩いていく。 虹色のようにも見える 砂を注意深く。

コーラル色に輝く山のすこし手前のところで日向がちょっと疲れてきたので そこで、しばらくキリストのクイントエッセンスでワークする・・・。 静か・・・。 そのなかでは水の粒子が舞って銀色の塵のように見えた。

そして・・虹が出る。 山の上で見る眼下の虹。雲のなかに溶けていくように見える。 太陽のまわりにも鮮やかな虹が現れていた。

・・・帰りにメキシコ料理でディナーし、その後また深夜まで及ぶワークと 名残惜しいシェアリング・・・。 みんなの、ありのままの姿があまりにも完全で、その出会いに感謝する瞬間・・。 コースでのこと、そのなかでの気づきは一言でも言えないし、後から振り返って言葉 にすることもできない。すればするほど遠くなる。そしてコースが終わっても継続し 育ち続ける。 だから何も手出しできない。 いまにしかないその「何か」をただ感じているという瞬間の連続。
クレーターに映るみんなの「影」

あっというまの6日間だった。 きょうは明日からのアドバンスとの狭間の1日。 帰る人たちを見送り、来る人を迎える。 一足早くやってきたアドバンス参加者の2人と一緒にカフェに行ったり、海に行った りする・・。光をいっぱい浴びたターコイズの海に浮かぶ。

最後にアドバンスコースに申し込んでくれた一人は、 なんと偶然この日記を読んだことがきっかけで来たという。

8月の初旬の日記に載せた左手から虹が出ている写真を見て、なぜか涙が止まらな かったのだという・・。 それでもうここに彼女が居る・・なんだか不思議な縁。

昨日までのメンバーが朝、お部屋から出てくるような気がして寂しい。 そして新しいメンバーを迎える楽しみと・・。

新しいメンバーを迎えにいったあと自分の家に戻ったら、わたしが借りているのと同 じ白い車が停まっている。そしてナンバーは099。

久しぶりにみかりんと裕太がコテージに遊びに来ていたのだ。 (099の車はみかりんが新しく借りたレンタカーだったのです)

裕太とヒナは外で水縄跳び。ホースで出した水で縄跳び。 近くの家が飼っている馬ににんじんをあげに行ってきたらしい。 子供たちも数日ぶりの再会で喜んだり喧嘩したり・・・。

きょう旅立った人たちはもう家に着いたかな。 ホノルルではどんな風に過ごしているかな・・?(愛を送ります!)

明日からは新しいコースが始まる。
「魂の故郷」で。



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