旅日記 8 セドナ「優しい夜」

 スカイランチロッジという宿を今晩の宿に選んだ。
 前回来たときに やはり 気になっていた場所。
 セドナの町を見下ろす山の上に建つコテージ風でとても素敵だった・・・。

 あまりに部屋が素敵なのと、買ったオーラソーマのボトルや
 来る途中で寄った 教会 で 出会ったマリア像が美しくて
 チェストの上を祭壇のように クリスタルや ボトルなどを並べ始める・・・

 そして瞑想に入った。
 クイントエッセンスを使って、目を閉じているとき・・・ また「父」が来たのだ。

 ベルロックで出会った父のスピリットを強く感じ、
 目を閉じたまま その手のぬくもりを感じた。
 (座っている私の手を握り締めるような感じだった)

 そして対話が始まった・・・尊敬し愛していた父との対話。

 「わたしは大丈夫だよ・・・心配はいらないよ
  肉体を持って君のそばには居られないけれど
  ずっと見守っているのを知っているね・・・?
  あのときは(前世らしきとき、突然の死のこと)急に去ってしまったけれど
  その後もずっと君を護ってきた。
  そして、君を愛している という ひとつの証しに
  君に 「仲間」を与えたよ
  一生はなれない「仲間」を 与えたから・・・ほら
  居るでしょう。君には 仲間が。
  それが わたしが君を愛している証拠だよ。」

 それが「父」からのメッセージだった・・・
 目からどんどん涙がこぼれて、目をあけると
 わたしを見守っている 3人の顔があった。
 陽子ちゃん、恵美ちゃん、るり、わたしの「仲間」たちだ。

 いまもらったメッセージを言葉にして3人に伝えようとするけれど
 今度は喉がつまったように苦しくなって 言葉にできなかった。
 ただ、全身の力が抜けて、涙がバケツをひっくりかえしたみたいに
 全身の水分が抜けるんじゃないかっていう勢いで流れるばかり。
 ダムが決壊するみたいに、
 感情もどんどんあふれる。
 「寂しかった、仲間が欲しかった、
 よりどころだった父に突然去られたことで
 愛する人は突然去る、ということをずっと信じてきた。
 それが悲しかった。ほんとうは。・・・」
 目を閉じると、いまは目の前にいないたくさんの「仲間」たちがやってきた。
 亡くなった親友も、ナディアに集っているお客さんたちも、一緒に仕事をしているスタッフの人たちも。
 あふれる涙の量に自分でもびっくりするくらいだった。
 自分が泣いているんじゃないみたい。
 わたしのなかの「誰か」が泣くのをずっとこらえてて
 それがほんとにダムの決壊みたいに あふれてる。
 こんなに 何かをこらえていた自分に驚くほどで
 長い長い時間、ベッドに横たわり 涙を放流していた。
  

 黙って、3人は見守ってくれていた。
 恵美ちゃんはそのときも一緒にいて私の身体に触れ、ヒーリングしながらチャネルして
 私のもとに来ている「父」の姿を見ていた。
 「こんな色のビーズの首飾りをしていたよ・・・」
 なんて、 ようやく泣き終えた 私に 教えてくれた。

 貴重な貴重な、宝物のような 「父」との対話と癒しの夜だった。
 自分のなかで つかえてきたもの、ふたをしていたものの
 あかないと思っていたふたが とれてしまったような 感じがしていた。
 

私の涙の放流を見守っていた マリア像と44番ボトル「ガーディアンエンジェル」
親友が持たせてくれた アクアマリンの原石。
 
つづく