時が結晶する
なんて綺麗な青空なんだろう・・・。
1996年にスタートした伝説のワークショップ、「ラアケア」。
1994年に開店したナディアが3年目に入る頃の秋に突然に降りてきたビジョンと呼びかけ。
「ナディア村 構想のための・・ラアケア スタートします」という意味不明の?呼びかけとともに集まった50人余の人たち・・・。6ヶ月間の間、互いを見守りあいつつ、約10人ずつの5つのグループに分かれて2週間に一度集まって様々なワークをした。
ラアケア。LAA KEA は ハワイ語で 愛の光(日の光)という意味の言葉。
ワークのなかでは 瞑想をしたり 1年後の自分に手紙を書いたり、 1年後の自分からいまの自分への手紙を書いたり・・声をだしたり 体操したり ゲームをしたり と 毎回色々と違うワークをした。
半年の間に互いが発見し、変容していく姿は互いの励みにもなっていた。
そしてちょうどそのラアケアの前半が終わったとき、クリスマスイヴの夜に起きた事件によって
私たちはまた新しい旅に出たような気がする。
一昨日は、ラアケアの卒業式以来始めて、ほとんど8年ぶりくらいの同窓会だった。
「ハワイ親子滞在記」のほうにも書いたのだけれど、そのときの体験がいまになって繋がってきたような気がして不思議で、この同窓会を呼びかけることになった。
8年以上の間には環境も変わり、また遠くに引っ越した人やなども多く、
結局実際に集まれたのは13人。
当時はまだなかったシャスタで集まり、昔のようにシェアリングをしたり瞑想したり。飲んだり食べたり。
そして、ひとり1冊ワークをするたびに書き残していた「ラアケアノート」と8年ぶりに再会する。
8年以上前の自分が、いろいろなことを思い 書いてきたことを読み返してみたりする。う〜ん・・感慨深い。
そして、1996年のイブの夜にむこうがわの世界に旅立った2人も輪のなかにいるのを感じた。
虹色の光がシャスタに降りてきていた。
ふと気づくと、大人たちの輪のなかに加わっている2人の幼い女の子たち。
他の子供たちは子供たち同士で遊んでいて、ワークスペースには入ってこなかったのだけど
その2人だけは進んで輪のなかに入ってきていた。静かに大人たちの話を聴いている。
ひとりは、ヒナ。
そしてもうひとりの名が マヒナちゃん。
2人とも マウイ島生まれ。
2人とも 6歳。
名前も似ているし歳も生まれた場所も同じという面白い縁の2人だ。
その2人が輪のなかに居た。
あのときには影も形もなかった人たちが、きょうは確実に輪のなかに居る。
亡くなった2人のことが重なる。クリスマスの、満月の夜だった。
月が満ちたときに2人は旅立った。
2人のラアケアノートには 「月に行きたい」「天使の翼が欲しい」と 書いてあった。
生きていたら、きっとこの輪のなかに居たであろう2人。
その代わりのように、「ヒナ」と「マヒナ」が輪のなかに居た。
「わたしはここにいますよ〜! 新しい命のなかに・・・」 それを示すように。
ヒナもマヒナもハワイ語の「月の女神・満月・・」などが名前の由来だ。
月のエネルギーは、104のボトルにも繋がる。
陰のなかに封印されてきたものが解かれる。
2人が時を越えて、 ヒナ マヒナ の登場とともに
新しい時代を告げにきたような気がした。
ナディアを始めてから、ほとんど振り返ることがなかった10年だった。
次へ次へとやってくる波に乗っているのだけが精一杯で。
いつのまにか流れてここにきていたのだけれど・・・
あらためて過去を振り返り、現在の位置を確認し、
過去も未来もここにある !
とうことに気づいた。 この目の前にすべてがある。 触れられる場所に・・・!
「時」 は 日の寺 と書く。
光の寺。 色の寺院・・・・。
そういえばその日は KIN130・・・ちょうど260ツオルキンの中心点。
ここからすべてが放射していく。
同窓会翌日の昨日は、素晴らしい青空と強い光。
ハワイのような風の吹くあたたかな1日だった。
ヒナはナディアから自転車で走ってみなとみらいまで行ってきたらしい。
NちゃんもHちゃんもナディアファミリーでもあったが、
自転車も好きで、自転車サークルを作っていた。
わたしも2人と一緒に特注で頼んで作ってもらったMTB(マウンテンバイク)で、よく山や湖や海へ走りに行っていた。
そういえば、ヒナに初めて自転車を与えたとき練習することもなく、ハンドルを握ったとたん
一発ですいすい乗れてたなあ。
わたしは補助輪なしの自転車に乗るまで相当苦労した記憶があるので最近の子は凄いなあと思っていたのだけど。ヒナの自転車好きもアヤシイな(笑)
意識のなかで、無意識のなかで、過去に蒔かれた種たちが 日々結晶する。
私が出会っているのはその結晶たちなのだ。
私が触れているのは 「自分」であり、「彼ら」であり、 「すべて」なんだ・・・。
当たり前のことなのだけど、その感覚が身体を突き抜けて幸せに浸る。
きょうも青空の下・・・綺麗な日の光を浴びていよう。
裕見子 2004年12月6日(月曜日)
KIN132 黄色い月の人
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