
プラクティスとは
ミズーリ州の農家に生まれた米国人女性リタ・マリー・ジョンソンが、軍隊を廃止した「平和の国」コスタリカに惹かれて移住し、10年近い模索の末に生み出したスキルです。共感のスキル(NVC・非暴力コミュニケーション)と、ハートと脳をつなげる洞察のスキル(ハートマス研究所のクイック・コヒーランス・テクニック)を組み合わせたことで、大きな相乗効果が生まれました。
現在は米国のNPO法人ラスール・ファンデーション・インターナショナル(RFI)がこのスキルを継承し、世界20ヵ国以上の認定トレーナーやコーチを通じて広がり続けています。
「共感」と「洞察」、ふたつの力が交わる場所
コネクションプラクティスは、まったく異なる2つのスキルを重ね合わせることで生まれました。
NVC(非暴力コミュニケーション)
日常のふとした出来事や心の動きを、「観察・感情・ニーズ・リクエスト」という4つの視点から捉え直すことで、自分自身や相手への共感を深めていきます。恥や責める気持ち、評価や判断からではなく、共感を土台に考え、行動することを目指します。
クイック・コヒーランス・テクニック
ハートマス研究所が開発した、心臓と脳をひとつに同調させるメソッド。心臓脳の研究から編み出されたシンプルで画期的な手法により、頭で考えるだけでは出てこない「大いなるひらめき」や直感を受け取りやすくなります。
コスタリカで生まれ、世界の教育・研究機関に広がるスキル
米国ミズーリ州の農家に生まれたリタ・マリー・ジョンソンは、「平和の国」コスタリカの国づくりに惹かれ、1993年に移住。1997年には小さな学校「School of Rasur」を設立し、コスタリカの法律で公教育に平和教育が義務化されたのと同じ年、子どもたちへの実践を始めました。
1999年からは国連平和大学(UPeace)の職員として2年半、世界各国の紛争解決モデルを学びます。退職後にマーシャル・ローゼンバーグ博士のNVC(非暴力コミュニケーション)に出会い、それまで実践していたハートマス研究所の「クイック・コヒーランス・テクニック」と組み合わせたところ、大きな相乗効果を実感。2002年、この技法は「BePeaceプラクティス」として体系化されていきました。
2004年からコスタリカの公立学校で本格展開し、教師約1,500人を通じて、生徒約4万人に実践が届けられ、年次評価ではいじめ・対立・問題行動の減少が確認されています。2005年には国際財団アショカより「Changemakers Innovation Award」を受賞(32ヵ国・79プロジェクトの中から選出)。2006年にはコスタリカ大統領オスカル・アリアス氏(ノーベル平和賞受賞者)の賛同を得て「平和省」設立法案を発議し、2009年に成立しました。
その後、より多くの分野に伝えるため名称を「コネクション・プラクティス」に改め、2010年頃からは国連平和大学の正規履修コース(単位認定・40時間集中講座)として教えられ、同大学院で最も評価の高い講座のひとつとなりました。現在ではスタンフォード大学、ハーバード大学、ミネルバ大学などでも紹介され、著書『Completely Connected』はノーチラスブック賞(心理学部門)を受賞。世界20ヵ国以上で300名を超える認定コーチ・トレーナーが、10万人以上にこのスキルを届けています。
土台となっているNVCは、世界で実績のあるメソッド
共感の技法の土台であるNVC(非暴力コミュニケーション)は、臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士が1960〜70年代に体系化し、1984年に非暴力コミュニケーションセンター(CNVC)を設立。ローゼンバーグ博士自身は引退までの40年以上で60ヵ国以上を訪れて指導し、現在もCNVCの認定トレーナーを通じて65ヵ国以上で実践されています。主著は30以上の言語に翻訳され世界で100万部を超えるベストセラーとなり、マイクロソフトCEOサティア・ナデラ氏が就任直後に幹部社員へ配布したことでも知られています。
なぜ、認定トレーナーは「ラスール」と呼ばれるのか
「ラスール」は、1946年に書かれたコスタリカの叙情詩に登場する、謎めいた教師の名前です。詩の中で彼は、ある村を訪れ、子どもたちを静かに山へと招き入れて平和の智慧を伝えます。子どもたちは毎晩、山から下りて親たちにその日学んだことを語り、それが日を追うごとに村じゅうへと広がり、村全体が調和的でクリエイティブな世界へ変わっていく――そんな物語です。
この詩が書かれた2年後の1948年、コスタリカは実際に軍隊を廃止しました。
ジョンソンはこの詩を「予言」のように感じました。そして1997年に設立した最初の学校を「School of Rasur」と名付けました。ラスールという名は、一本の親木の根から次々と子木が生まれるコスタリカの樹木の名でもあり、Rasur Foundation Internationalのシンボルマークにもなっています。コネクション・プラクティスもまた、最初に子どもたちへ伝えられたことで学校が変わり、家庭や地域社会を通して、さまざまな年代・分野の人々へと根を広げてきました。
実践することで、変わっていくこと
頭で考えるだけでは出てこない気づきが、日々の暮らしや人間関係に静かな変化をもたらします。
自分自身とつながる
置き去りにしがちな感情やニーズに気づき、自己共感を通して安心して自分と向き合えるようになります。
対立が解消に向かう
相手を責める気持ちからではなく、お互いのニーズに橋渡しすることで、対立が建設的な対話に変わります。
直感・ひらめきが育つ
ハート・脳の同調を重ねることで、頭だけでは出てこない洞察やひらめきを受け取りやすくなります。
感情のバランスが整う
湧き上がる感情を客観的に観察し受けとめる練習を重ねることで、ストレスからの回復が早くなります。
レジリエンスが高まる
困難な出来事に直面しても、自分と相手のニーズにつながり直すことで、しなやかに立ち直る力が育ちます。
関係の質が変わる
家族、職場、友人関係において、責めたり・分離するのではなく、つながり続けることを選べるようになります。
こんな場面で活かされています
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教育の現場国連平和大学の正規履修コースとして採用されたほか、米国内の複数の州で公立学校のパイロット導入が進み、スタンフォード大学やハーバード大学などでも紹介されています。
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職場・組織チームや組織の中で、対立を避けるのではなく建設的に扱うコミュニケーションの土台として活用されています。
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対立解決(メディエーション・調停)共感と洞察を組み合わせることで、対立する双方の本音を引き出し、関係の修復を支えます。
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家族・パートナーシップ身近な相手だからこそすれ違いやすい気持ちを、あらためて丁寧に受け取り直すために使われています。
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子育て・学校教育 現代とくいに重要視される、ESLの一環として、こどもたちの感情教育の育成の場に取り入れられています。
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個人の成長・自己理解自分にとって本当に大切なことを見つけ、望む人生を現実にしていくためのセルフワークとしても使われています。
まずは、体感してみてください。
コネクションプラクティスは、読んで理解するよりも、実際にご自身の体験や、心で感じることでその効果を実感していただけるスキルです。。
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